沖縄の闘い

琉球沖縄のアイデンティティに対する圧政との闘い

詩の終わり 戦前政治の復刻版で国民は死地へ追いやられる

 沖縄はいつの間にか、この北部の地域にも100人を超えるコロナ感染者が見られ、現在20人の療養者を数えるようになった。今玉城デニー知事は病気療養中だが、観光立県の沖縄がGoTo除外となることを望まぬ旨既に公言している。確かに県外来県者に起因するコロナはごく少数で、むしろ県内での多人数飲食等会食や家庭内感染、職場クラスタの方が際立ち、一方で感染経路不明の市中感染リスクが高まっている。当然県民は自粛的に不急不要の外出は極力避け、集団的な県内移動も多くは認められない、しかしながら。

沖縄県におけるコロナウイルス感染症陽性者の状況(2020年11月30日現在沖縄県発表)

療養中患者数403人

累積感染者数4326人

入院中219人(重症者22人、中等症65人)

  入院療養等調整中40人、宿泊施設療養中69人、

  自宅療養中75人、死亡退院69人

 何度も言うが実質こういう数値は、いずれも7月以降あるいはGoTo開始以降、爆発的に増加していることを如実に示している。

 その他本土都道府県の惨状は目を覆うばかりであることは国民皆等しく知っている事実だ。

 にもかかわらず政府はおのれらの失政を糊塗するために、そのGoToとの関連性を過少に評価しようとしているが、国民のだれもそんなことは信じない。

 同時に、明らかにこの国の政府は「何もしない」で、国民の自助努力(あるいは共助)だけを言いつのり、彼ら(公助)の発する公的な発言発表が、国民の生活生存に関わる行動に対して必ずどっちつかずの曖昧なメッセージを繰り返し出していることなど、事実上等閑に付している。

 はっきり言ってGoToは、二足の草鞋とか両是論、二兎を追うなどの譬えで、政治の機能性を素人並みのレベルで扱っているとしか言えないものがある。そこに、目に見えて行き届いた政治技術(行政手腕)などまるで見当たらず、最後は都合のいい数値を並べて「神のみぞ知る(西村担当)」あたりの学級委員会決済で済ましている。

 アベイズム・スガイズムの性格は、どう見てもその程度のレベルで事を収斂するように図らっている、という政治姿勢にしか見えてこない。

 安倍晋三の嘘つき政治は史上まれにみる犯罪事案として歴史的に糾弾されるべきであり、菅義偉日本学術会議に対する「知」の否定という、(高レベルな専門性を度外視した)分を知らない弾圧行為は、やはり歴史的に裁かれるべきものなのだが、現行自公政権による亡国的愚昧政治、低レベルで国民不在の利権・既得権政治は、即刻退場を迫るべき重大案件だ。国民にとってそれは死活問題であり、敗戦に至る戦前政治の再現としてあの未曽有の地獄をまたぞろ味わいたいのかという話になろう。(つづく)