沖縄の闘い

琉球沖縄のアイデンティティに対する圧政との闘い

この国の終わり 人間が住めない国、日本

 沖縄県4月28日コロナ感染者状況

入院中407人(重症41人、中等症137人)、入院療養等調整中157人、宿泊施設療養中143人、自宅療養中414人、療養中患者1121人、死亡134人、累積感染者数12328人

名護市492人(解除407人)、北部保健所管内175人(解除133人)

那覇市3674人(解除3361人)

在沖米軍関係累計1313人 

 医療ひっ迫、病床占有率100%以上。つまり重症者、中等症者は最早入院すら困難という有様だ。しかも変異株患者割合は拡大し、死者数も徐々に増え続け、全県規模で患者数が増加傾向にあり沖縄のどこにも今は安全地帯がない。こういう時、県外からGWからみで不要不急の物見遊山客が押し寄せたらどうなるか、医療崩壊、破壊により巷に悲惨な光景を見る羽目になるのは間違いない。逆に又、県内の「ええじゃないか」バカ騒ぎの集団が、家庭や職場にウィルスを持ち帰りクラスタを発生させ、目も当てられぬ惨状を呈すると考えるのが自然ではないか。

 国や行政がやっていることは木を見て森を見ない(はっきり言って木さえ見えてない)の譬え通りで、ゆるゆるの制限措置が国家政府の「やってる感」だけの対応で、でたらめな、基準のない緊急事態宣言発令とその解除時期、IOC会長来日に合わせた期間設定(確信犯だ)など、その国民に対する日常的安全保障体制、緊急時危機管理体制の杜撰さをこうまであからさまに見せつけられると、我々の普通の生活生存の維持すら覚束ない実に恐ろしい国だと言わざるを得ない。まさしくこの国は人間が住むことのむずかしい国、人間の住めない国とさえ言わねばならないようだ。

 リスク管理といえば直ぐに思い浮かぶのは、わざわざそのリスクを付加しかつ増大させ、明らかになくもがなのリスクを呼び込む行為としての東京オリパラ開催だが、国民意識や国際世論を等閑視して、彼ら(オリパラマフィア)のためだけに機能する利権まみれの執行部が強行する、国民誰も歓迎せざる都市(東京)行為というものは、現代世界理念の上からも非常識な、到底人間業とは思えない行為だ。何より許しがたいのは、(先の大戦の)戦時に大新聞等が見せた戦意高揚、戦争礼賛、翼賛記事満載という商業主義丸出しの在り様が、この度も我々の目の前に恥も外聞もなく繰り広げられ、どこからもこの国家的発狂行為を一刀両断切り捨て切ろうという動きが見られないということ、それは結局国民挙げてこの国は先の大戦同様に、(実際のところは知らなかった、騙されていた)と言い訳して自らの墓穴を掘ってやまない、学ぶことのできない三等国民、低レベルな似非民主国家国民、そういう国際評価の下に打ち捨てられる結果が見えているということだ。

 丸山真男、朝河貫一らが事詳らかにした日本国の国民性、事大主義、が今生命生活の危機状態にあってもこの国の民の「強盗目送」行為を何気にやってしまうような気がされる。沖縄で(安保マフィアの手により)県民が置かれている他国の軍隊に占拠された(基地公害まみれの)時空海域というものが、同様にオリパラマフィアの手によってこのコロナ禍を徒に蔓延拡大させる話として永続的に日本を特徴づけるわけだ。あいつら(安保マフィア、オリパラマフィア)は間違いなく我々の敵である。日本国民は早々にそのことに気づかねばならないし、二度と彼らに力(決定権、権力、議席)を与えてはならない。(つづく)