沖縄の闘い

琉球沖縄のアイデンティティに対する圧政との闘い

この国の終わり 沖縄を侮辱し軽視し言いたい放題言い抜ける日本人

 沖縄県コロナ感染者状況(5月22日現在)

入院441441人(重症者6464人、中等症212212人)、入院療養等調整中630630人、宿泊施設療養中202202人、自宅療養中637637人、療養中患者計19101910人、死亡148141人、累積感染者数1544115299

名護市564562人(解除507505人)、北部保健所管内196196人(解除182182人)

那覇市47254662人(解除40593999人)

上記数値赤字の部分は2020年7月以降の数値。つまりほぼこの10か月余りの期間にここまで感染拡大したという明白な証拠だが、この間にこの国が行ったGoToキャンペーン、国のメッセージ不足や矛盾する国策がしからしめているとしか言えない、ゆるゆるになってきている国民の(特に低年齢層の...10代から50代くらいまでの)感染警戒心、オリパラマフィアどもの無責任な東京オリパラ前のめり姿勢、水際対策が機能しないボケ切った国の危機管理体制、一向に接種が進まない不徹底なワクチン供与体制、ひっ迫する医療体制への脆弱すぎる国の後方支援、中小零細企業への手薄な補償による義務押し付け、総じて無能無策悪策だらけの安部・菅政権が齎した国民的被害状況であり、同時にこういう政治権力にいつまでも引導を渡さない国民性が自ら墓穴を掘っているのだ。それは沖縄も同断であろうが、しかしそれとは別の重大な問題がここ沖縄には厳然としてある。つまりは民主主義が機能しない根本的な国家的欠陥だ。

 あの細田なにがしのああいう沖縄に対する侮辱的(としか言えない)発言などは、この国では沖縄に対しては何も今に始まった話ではなく、この国自体が永続的に持っている憎むべき沖縄軽蔑(軽視)の本音が、自らの言葉や態度ににじみ出る薄汚い偽善性に恥じ入ることなく、公人がぬけぬけと知ったような駄言をほざく下劣な国家環境をあらわにしている。こいつらの脂下がった下卑て歪んだはらわたが、余りに醜くてやりきれないと、本土からの移住者は地団駄踏む思いで独語するばかり。

 ところで日本国では今、IOCに絶対的決定権があり、主催国はその決定に否応なく従う、という構図が見えている。しかしこれは無条件の事であるはずがなく、絶対的決定権であるはずもない。勿論単なる賠償金やらにのみ集中するような話でもない。今ある理念的な国際間基調は、例えばコロナ禍と五輪を天秤にかけて、コロナ禍の現状は本来人流制限(水際阻止)、敏速かつ十二分なワクチン投与(集団免疫の構築)が要であり、当然に感染拡大減衰が目途とされ、一方五輪はその両方において何らの貢献もし得ないばかりか、むしろ真逆の不可測なマイナス要素だけが突出し、いよいよ感染拡大拡散傾向に拍車をかける最悪のイベントだというのが国際世論の主たる傾向であり医学的、科学的結論のはずだ。

 この明らかな結論を度外視してIOCと日本国はその逆の言い抜けを繰り返している。彼らの示す五輪開催の理念的基調はやはりそれでも「コロナ禍に対する人類の圧倒的勝利」というものらしいが、そこに逆に透けて見えるのは彼ら自身の対コロナ敗北感、絶望感にほかならない。彼らはその自らの敗北を虚勢的に糊塗しようとトンデモ発言でごまかしている。

 沖縄は今日、5月26日過去最多更新の302人の陽性者を出した。東京があんなに少ない数値とは到底信じがたい。いずれにしても国家の劣悪さは、沖縄にとっては重大な死活問題に直結するのだということがはっきりしてきた。(つづく)