沖縄の闘い

琉球沖縄のアイデンティティに対する圧政との闘い

詩の終わり 10万人当たり全国最多の陽性率は沖縄の何を示しているか?

https://www.pref.okinawa.lg.jp/site/hoken/chiikihoken/kekkaku/press/documents/68hou1308reime.pdf

 上記URLは沖縄県が公表している「県におけるコロナウイルス感染症陽性者の状況」だが、8月12日現在、陽性者1307人(前日1242人+65)、このうち入院者294人(重症者12人、中等者--酸素吸入が必要、62人)、入院調整中250人、宿泊施設療養中81人、自宅療養中351人、計976人となっている。

<社説>コロナ「第4段階」「GoTo」一時中止を

https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-1172519.html

感染拡大のきっかけは、7月以降の米軍内のクラスター(感染者集団)と観光客の増加

 8月13日からの本土の盆休み、31日からの旧盆は観光や帰省などで人が集まる時期である。離島県である沖縄は、空港でPCR検査をして感染者の移入をゼロに近づけることが重要だ。水際対策と医療体制が整うまで「GoToトラベル」キャンペーンを一時中止し、不要不急で沖縄を訪れる人を減らすべきだ。

 打撃を受けている観光業などには国、県挙げて休業補償を実施すべきだ。GoToの予算配分を変えれば可能だろう。事態は切迫している。医療崩壊を防ぐことに全力を尽くすべきだ。(琉球新報社接抜粋)

 東京発のエピセンタ感染者が東京を上回るという、児玉 龍彦氏が警告した事態がここ沖縄で起こっている。

 ところで現在、在沖縄米軍専用施設は国全体の70.27%が沖縄本島に集中している。しかも本島のほぼ中央枢要部分(この広大な敷地返還の経済効果は沖縄を確実に押し上げて国内有数の豊かな自治体へ変貌させると、既に実証例が示されている)に島の15%余りを占用するという、極めて偏頗な国策が沖縄では特区化しているといえる。先般の菅官房の県に対する愚痴はこういう安保に関する国の在り様を如実に反映している。間違いなくこの国は沖縄を蔑視し、無視し、植民地扱いをしている。今更こちら側が愚痴る話ではない。
 
 感染者が工事従事者から出ても工事は続行という気違い染みた話が平然とまかり通るのが辺野古の現状で、マヨネーズ並みの軟弱地盤に血税使って飛行場を作るというのだからまともじゃない。こういうことが事もなくできると思っていろところに、国連人権理事会勧告にある一民族差別の証拠は明白に現れている。しかも今や筋立てとしての辺野古新基地建設は明確にその論理的根拠を喪失し、まさに金食い虫そのもの、血税の無駄遣い、官僚や安保マフィアと政治家の足りない脳漿にのみ巣食っている、奇妙奇天烈な国防思潮そのものだ。何度も言うが日米安保体制は一種の幻想的国防体制で、戦略的に実体のない張り子のトラであり、その存在理由は戦時における在米国人の救出奪還で、日本人は戦場に取り残される運命にある。
 
 結局、こういうでたらめな国の在り様が変異性コロナ禍にあって、本来の安全保障を為しえぬまま直接沖縄を死地へ追いやった。沖縄は心して命の救済に尽力しなければならない。国は何もしないということは既に明白だ。この安倍政権は一人二人の人命は簡単に無視できる連中だ。その一人二人にならないようにしなければならない。(つづく)