沖縄の闘い

琉球沖縄のアイデンティティに対する圧政との闘い

この国の終わり  LITERA 聖火リレーのスポンサー車両がバカ騒ぎで批判殺到もマスコミ沈黙

 この東京オリパラという、人類史上稀に見る、人間の欲得だけが絡む(日本国民8割がた開催に反対し世界の過半がそれを中止すべきとする世論に背を向けた)コロナ禍の中の異様なカーニバルは、ナチス由来の聖火リレーなる滑稽で不気味な儀式に始まり、このあと100数日にわたって日本列島を縦断し(コロナ汚染を徒に蔓延させ)、東京に戻って国立競技場の聖火台に点火し、誰かが開会を宣することで事実上成立する。

 この瞬間、日本国と東京都、日本人は、先の大戦以来のコロナ戦争敗戦国として再びの汚名を被る運命を選んだわけだ。と同時に、今まさに再拡大しつつある感染実態に接してなお、欲得の充足という獣的な一面だけが突出することで、恐らくはこの国の精神の闇をいよ増しに深くし取り返しのつかない絶望的状況を現今コロナ禍に加えることとなる。

 待ったなしで我々に危惧されるのは、世界がこのコロナ禍を、様々な意味で今後解消する手立てさえ見つからない現状にあるということだ。しかも変異株ウイルスの新たな感染拡大が始まっていて、次第にそれが主流になると言われる。

 つまりこれまでの治験・エビデンスでは回答が示されない、新ワクチンによる対応の問題が露わになってきているということ。今出回りつつあるワクチンは既に過去のものになるかもしれないということ。

 とすれば、再び救済手段の開発、治験、エビデンス獲得研究を一からやり直さねばならないことになる。2021年が2020年の世界挙げての周章狼狽をもっと深刻な大団円の渦中に繰り広げることになろう。その図がかすかに見えてきている。してみればこの東京オリパラとは絶望の中の「ええじゃないか」騒ぎ以外の何物でもないということになる。

 但しその黒幕は利権既得権塗れの大企業やIOCJOC組織委員会などの胡散臭い連中であり、自公政権であり、国民やアスリートたちはこいつらに踊らされて空しく破滅を準備する狂った国の人身御供となる。

 この国の富裕層が、この国の危い経済指標のいくつかを偏頗に押し上げていることは、ちょっとデータを弄ってみればすぐにわかる。しかもこの層は全人口の1割程度だ。概ね自公系政治集団が取りざたする経済関係の数値は、こうした偏頗なデータの寄せ集めに他ならない。はっきり言って彼らの示す何らか彼らに利するデータ、数値はほぼ目くらまし数値と言える。

 国民は自分らの置かれている荘園がどんな貴族たちの囲い込みでできているかを知らずに、ただ平準化された(と錯覚している)大地の上に明日の活計をおぼろに立て続ける。そして相変わらず「他に適当な者がいないから」と言い訳しながら、自公系保守政治家たちに貴重な一票を献上することをやめない。それが自ら墓穴を掘る行為とも知らずに。

 ところで沖縄では3月31日現在

218人が入院(重症者20人、中等症71人)、入院療養等調整中130人

宿泊施設療養中146人、自宅療養中203人、療養中患者計697人

死亡128人、累積感染者数9482人

名護市387人(解除374人)、北部保健所管内125人(解除122人)

那覇市2904人(解除2681人)

 因みに31日の新規感染者数は111人となり2か月ぶりに100人を超えた。変異株の感染実況は未だ判然しないが、第4波の兆候は明らかと言えそうだ。今後数値的な拡大傾向に歯止めがかからないのであろう。

 この国の政官業学のコロナマフィア化(=東京オリパラ、GoTo他)は既に様々な局面で顕著になってきた。安倍・菅ラインの悪質さは到底理念的度量衡に耐えない。日本会議保守主義集団の体現である自公政権は、日本の近代化の歴史に最後の総仕上げの悪あがきを演じて見せるつもりだろう。

 先ごろの国会で、福島瑞穂議員が行った辺野古埋め立て用土砂の糸満残存遺骨埋没地帯からの調達に関する厚労・防衛省への抗議と是正促しは、この国の国策の明らかな精神的不健全さを突いて余りあるが、それ以上に、ここまで沖縄を蹂躙してやまない所謂2+2官僚レベルの日米外交(朝貢)システムは必ず歴史が断罪し去ると信じる。但し、日本国民の大方の世論が、沖縄を除いて国策に取り込まれ物事に正しい目を向けずに見過ごしている在り様は、同じく、どこかで厳しく裁かれていると感じないわけにいかない。

 既に第4波は来ている。国民はこの安倍・菅ラインによって自分たちが確実に死地へ追いやられると覚悟せねばならない。むざむざ殺されるのが嫌なら、......(つづく)