沖縄の闘い

琉球沖縄のアイデンティティに対する圧政との闘い

詩の終わり 封建遺制の官僚の操り人形安部政権がこの時期辺野古設計変更申請

 先ずあきれ返り驚き入ったことだが、この4月21日、有識者のお墨付きということで、辺野古新基地建設の軟弱地盤に伴う設計変更申請を、防衛省沖縄防衛局が沖縄県に提出したという、この時期に最も相応しくない政治的行為がまたしてもこの安倍政権において執り行われた。かかる前例はこれまで沖縄では数限りなくあったが、コロナに関し県内も140人近い感染者を出し、今後ますます危険区域に入ってきているというのに、そういう自治体の窮状も顧みず、こうしたまことにふざけきった行政行為に手を付けるということ自体、神をも恐れぬ国家政府の官僚丸投げ操り人形内閣ぶりが明確に露呈していると思わないほうがおかしい。

 これまでとにかく聞こえてくるのはこの安倍政権がいかに薄汚く、言語道断のチンピラやくざ集団か、という世評だ。特にこのコロナ騒動かまびすしい現在、することなすこととんちんかんで、血税を湯水のごとく浪費し、財政策での的外れ対応、胡散臭いアベノマスクのカビノマスク等、すべてが今や世界中の笑いものになっている。どう見てもこの政権によってこの国は後進国以下、国際社会から追放されてもおかしくないほどに、情けない三等国に成り下がった。

 国などどうなっても知ったことじゃないが、我々の生存と生活を脅かされるのは到底見過ごせない話だ。今、GW突入の沖縄県では、とりわけ感染者の少ない北部地域に県外県内から有象無象が大挙押し寄せ、随所にクラスタを発生させ、不作為にコロナウイルスをまき散らすけものみちができつつある。こいつらの無責任な、欲望のままの行動には、この国のあたまがやっているなりふり構わぬ政治が明らかに反映されている。つまりは頭が腐っているから、いやがうえにも国柄が腐るわけだ。

 いずれにしろ、この辺野古工事に関しては、良識という範疇にないこの国の堕落した国策国是が、官僚主導のもとに、国民の血税を我が物顔で費消してやまず、到底現代世界の世界性に沿わない国家犯罪的強行として見ておく必要がある。活断層の走る、マヨネーズ並みの軟弱地盤であり、飛行支障物件が軒並み存在する「普天間」並みの危険区域であり、そもそも飛行場として成り立たない立地における工事の強行なのだが、それもこれもどうやら安部一流の「やっつけ無責任仕事」にほかならず、後は野となれ山となれ、ミサイル戦略上存在価値を失った海兵隊のための、あるいは後続自衛隊援用化という言い訳を付した、本来「不要不急」の事案なのだ。

 この国にはおのれの言動に待ったなしの「責任」を覚悟する「国士」は存在しない。期待もしない。「責任を取ればいいというものではない」と言いのけるのがこの国の宰相であり、どういうわけかこの言い方に納得した国民さえいるだろうということ。確かにこの宰相が責任を取ったからといって、それでいいわけもないのだが、求められている「覚悟」の方は響いていないということに首をかしげるわけだ。その言動、政治的公言が国民の方向を決するということに責任を持てますかという問いに対する答えは、国民を安心させるような一言でいいのだろう、この宰相にはそもそもそういう心の動きは存在しないのだ。国民の方は向いてない。

 麻生はじめ安部一派の「坊ちゃんドラ息子」政治にはそろそろ引導を渡し、二度と国政に復帰できないようにしなければいけない。公明党などくそくらえ、維新?お前らの頭を維新しろ。とにかくこの安部一派に乗っかって絶望的な空騒ぎをしている落ちこぼれたちに政治を任せるな。

 「政治は技術」といったのは小林秀雄だったか、単なる技術屋に倫理だ、理念だ、良識だと唆しても埒はあかない。ただ、国民の半数が権利放棄して政治に無関心でいる限り、最悪の権力亡者が政治を私物化し、富裕層のための国策を優先し、民衆が現実的に困窮する事態を看過し顧みない人間で埋め尽くされるのは間違いない。沖縄が犠牲になっている現行政治は、全て本土内地ヤマトゥの日本人が不作為に送り出した、低レベルな政治技術の代議員による。(つづく)